こんにちは
管理人のなおちんです。
仕事上さまざまな自動車事故の初期対応をしています。
ですのでいろんな人の契約内容を確認する事ができるのですが、中には無駄に高い内容で契約をしている人もいますが、さらにすごいのが”1等級で事故あり係数6”という、超絶ヤバい契約をときどきみかけます。
よく「自動車保険の等級が1等級になったら契約更新ができない」という噂を耳にしますが、果たして本当に1等級まで下がると契約更新ができなくなるのでしょうか?
今回は
・自動車保険の等級が1等級になった場合、契約はでいないのか?
・1等級の方の契約更新について
の疑問にお答えします。
目次
1等級の方は「事故率が高い=保険使用のリスクが高い」方。
まずは自動車保険の等級についてざっくりおさらいしましょう。
まずはじめに、新契約(初めて自動車保険の契約をする)方は6等級から始まります。
(会社によっては6Sという等級からスタートします。)
等級は保険(基本は車両保険・対人保険・対物保険)を使わなければ1年ごとに1等級づつ上がっていき、最終的には最大20等級(保険会社によっては22等級)まで上がり、等級が上がればそのぶん年間保険料は安くなっていきます。
逆に保険を使用すると、事故の内容によって1等級または3等級下がります。
当然等級が下がると年間保険料も高くなっていきます。
つまり損保会社からみれば、【等級が低い人=これからも保険を使うリスクが高い人】となります。
なので保険を使う可能性の高い人はそのぶん保険料が高くなる仕組みです。
1等級の方だと「過去に事故を何度も起こして自動車保険を使っている」という事になりますので、ぶっちゃけ保険会社としては迷惑な人というわけです。
自動車保険の等級が1等級になっても契約はできます。
では「1等級になると契約の更新ができない」という噂は本当なのでしょうか?
もし本当なら自賠責保険(強制加入)だけで車に乗らないといけないのでしょうか…。
無保険で車に乗るのはちょっと怖くて私はできません。
結論からいいますと、”基本的に自動車保険の等級が1等級になっても契約は更新できます”
「なんだ。1等級になると契約できないのは噂か〜」と安心するのはまだ早いです。
前述しましたが、保険会社にとって等級が低い人は「保険を使用するリスクの高い人」なので、ハッキリいって迷惑。
要注意人物となっていても言い過ぎではないです。
ですので「保険会社もリスクを負いますが、契約者もリスクを負ってもらう」ことになります。
そのために、1等級の方が契約更新をする際、保険会社としてはある”条件”を契約者に提示することがあります。
よくある1等級の契約者の契約更新の条件。
1等級になってしまった人が契約更新を希望する場合、保険会社としてもある条件を提示する事がありますが、よくあるのが”車両保険に関しての条件を厳しくする”という内容です。
車両保険の条件を厳しくする例としては
- 免責額(自己負担額)を大きくする。
- 車両保険自体をつけない。
という感じです。
多くの場合、1等級でも厳しい条件つきで更新できる。
保険会社もリスク回避したいのは当然です。
1等級の人の契約更新は保険会社としてもかなり慎重に厳しい条件を提示してくる場合があります。
ひらたくいうと
『あまりにも事故を起こすので、相手の補償はしますけど、契約者の車の費用は面倒見切れません!』
ということですね。
この1等級の人の条件は保険会社によって変わりますので一概には言えませんが、契約者が保険会社から提示する条件をのめなければ次回の更新はお断りするという場合もあります。
1等級になってしまう人は運転しない方がいいと思う。
いかがでしたか?
とりあえず1等級になってもとりあえず契約更新はできますが、多くの場合は厳しい条件がついて、保険料が高くなると覚悟しておいた方がいいでしょう。
ちなみに「保険会社を変えれば1等級にならない」と考えている方は甘いです。
保険会社同士で連携が取れますので、別の保険会社で契約する際に虚偽の報告をしてもバレます。
1等級になってしまうということは事故が多すぎるということなんですが、私の経験上、1等級の人に多いのが、やはり”高齢者ドライバー”といった印象があります。
まぁ、その人の環境や交通事情などで、どうしても車が手放せないという人もいると思いますが、正直1等級まで下がってしまう方は自分の命を危険にさらすだけではなく、他の人の命も危険にさらしてしまうということなので、心当たりのある方は改めて自動車の運転を考えるべきではないかと思います。
個人的に高齢者はいろんな意味でヤバいのでぜひ免許返納を前向きに考えていただきたいと思っています。